Le Fantasque

書きかけメモ帳

映画「ゆりかごを揺らす手」

タイトルは名作感あるけど‥‥‥


夫と子供に恵まれ、更に第二子を出産した主人公。子供を学校に送る途中に出会った仕事を探しているというベビーシッターに出会い、彼女を雇う。
しかしその日から奇妙な事が起き始める。
第一子はベビーシッターになついていたが、
産まれた子は暫くすると自分の乳を飲まなくなる。
柵を作るために雇っていたソロモンはロリコン疑惑で解雇される。
更に夫の論文が紛失。
誕生日にベビーシッターと夫の浮気疑惑をパーティーに来ていた参加客にぶちまけて微妙な雰囲気になる。
そして主人公の友人が温室で事故死する。
更にその死体を見た主人公は喘息の発作を起こし、入院する事態となる。

そして主人公が退院したあと見たのは、家で主人のように振る舞うベビーシッターだった。

これまでのことに疑惑を感じた主人公は、友人を殺したのはベビーシッターではないかと疑い友人の死の直前の行動を調べる主人公。友人が生前見ていた物件に向かう。それは主人公の告発により自殺した産婦人科医の家だった。



ややネタバレ気味に書いていますがここまでの情報ほぼ冒頭から隠さずに描かれてますからね。
全部隠さずに、主人公が訴えた産婦人科医が死んで、その妻が流産しちゃうトコまでちゃんと描かれてる。
よってミステリー的な興味はほぼ皆無で、彼女がベビーシッターとして復讐相手の家に入り込んで復讐する様が描かれる。
これ動機とか隠してた方が面白かったんでは?と思わなくもないんだけど、割と在り来たりだからやらなかったのか?
サイコホラーらしいけど、ベビーシッターとしての優しさとその裏でやってることのえぐさの差で恐怖を感じさせるタイプのもので、スプラッタな面はほぼなし。最後も割とあっさりしてる。
キチガイ特有の超怪力とか謎の不死身性有るかと思ったけどそんなのもないね。

えーまあ、感想としてなら、70年代辺りの作品ならありかもしれんけど、90年代でこれ?って感じ。
名作入りはしないタイプ。ジャケットとかも謎に古臭いし、古典ぽく見せかけた何かという感じ。別に何かのリメイクとかでもないっぽいんだよねこれ。
ハイライトもあんま盛り上がりに欠ける感。部分部分だけ切り出して見たら割とおもしろそう。