Le Fantasque

書きかけメモ帳

映画「ブレア・ウィッチ」

なんか期待してたわりには……だな

なぜか字幕版しかない
自分の見たprimeビデオも字幕版。
うーん。まあ内容見たらたしかに吹き替えまでやる作品ではなさそうな感じ。

前作でブレアの森にいって帰ってこなかった姉の写ったとおぼしきビデオがようつべに投稿されていたことから、同じくブレアの森で探索を行おうとする弟。
仲間を引き連れて、装備は今風にドローン、耳かけ式カメラ。カメラが捜索メンバーの一人一人についているのでこれで視点をコロコロ変えられる。

展開としては前回と同じ。
なんか仲間内でこいつは誰々みたいな日常風景撮してしょうもないシーンの無駄遣いをする。その後森に入って案の定遭難。
ドローンは飛ばしてみるものの森の切れ目が見えない。そして案の定操作不能に陥って落ちる。
テクノロジー系が進化すればするほどそこを突いて、にっちもさっちも行かないようにさせるのが楽になりますね。
一人二人ほどが何者かに襲われたのか行方不明に。
残った三人がテントで寝て目覚めると朝七時のはずなのに真っ暗。テントの外に出ると「文」の字にされた枝がそこら中に張り巡らされていた。
その中の一つに自分の髪の毛が使われていることを見つける何日も森の中を遭遇したと主張する女。別のけが人の女がそれを見てお前がやったんだなと詰め寄り、「文」を折るがそれと同時に髪の毛使われた女の胴体もぼっきりと折れてしまう。そして何かがやってきたのかテントが吹っ飛び登場人物たちは叫び声を上げながら天でバラバラな方向に逃げ、はぐれてしまう。
そのうち二人はなんとか例の家にたどり着く。
そしてあとの一人は怪我した足からなんかの奇っ怪な虫のようなものを引っ張り出し、木の枝に引っかかったドローンを取ろうとしてるところで、木の上から伸びてきた手に捕まりジエンド。

例の家には先に男のほうが入り、例の後ろ向きになった別の登場人物を見つけたり姉らしき人を見るが部屋に入って目をそらしたりしたすきに消えてしまう。もうここらへんのシーン、完全にバイオハザード7ですな。
女は森の木の影から全裸の怪人が見ているのに気づいて慌てて家の中に入り、行方不明になっていた別な男Bと出くわす。「彼女の言うとおりにするんだ」とかよくわからんことをつぶやいて女を物置の竪穴らしきところに落とす男B。やっぱり案の定、底の方に横穴が空いていてそこをくぐって脱出しようとする女だが、結局逃げた先はやっぱり家の中。男Bがそこでも襲ってきて女のナイフで刺されて死ぬ。

でもって男Aと再開するが、何かが扉を破って入ってこようとする。男の言うとおり壁の方を向いて「彼女」を見ないようにするが、男Aは姉の声に騙されて後ろを振り向いてしまう。
女は持ってたビデオカメラで後ろを撮影しながら脱出を試みる。直接見なけりゃええんやろってな。でもこんども死んだはずの男Aの声に騙されて後ろを振り向いてしまい殺されてしまいEND

結局なんか。なんていうか、怪異の説明なんもなし?みたいな気分。
なんか続編出たとき期待してたのそれなんだけど、変な怪物が出てきたのはわかったけど結局あの家なに?みたいな説明は何もないっすね。バイオハザード7のプレイ動画見てたほうがマシなんちゃうかこれ。
カメラ何個も使って視点移動させてるおかげでびっくりドッキリ度は上がってたし、確かにびっくりドッキリはしたけどな。やっぱこういう形式のって、今の視点で見るとダルいわ。ブレアウィッチプロジェクトでも思ったけど、なんでこんなん受けたんやろ?感がすごい。
うんまあ、ブレアウィッチプロジェクトの「当時は受けた」要素そのまんまで説明なんもなし。当時は謎すぎて受けたか考察の幅でも広がって受けたのか。エヴァみたいなもんですかね。
結局、今見ると「は?」としか言いようがないし、わざわざこんなもんにいちいち映像止めて何が映ってるか確認したりとかそんなんやってる暇もないんで。
当時の空気でしか受けなかったものをやってもしょうがない感じだなぁ。
あと登場人物が捜索のためいろいろ準備してたけど、あの連中ホラー映画のお約束の電話やらその他のテクノロジーがホラーゾーンに入ると使えなくなるって知らないんですかね・・・・。ぶっちゃけんなことするより、森の外に米軍でも待機させて、一時間に一度無線で無事を確認するようにして、もし連絡なかったら問答無用で森を焼き払うぐらいしないとだめなんじゃないっすかね。まあ、謎の力で米兵に嘘返答する可能性大だけど。
そもそも浦島太郎みたいに何日も森さまよってても実は外の世界では一日経ってないみたいなことになってるみたいだし。時空ゆがみまくってますねこれ。最初のあの映像も結局登場人物の女が終盤で撮ってたやつみたいだし。

色々あるが一番ダメなのが、「文」が出てくるまでが長くて、それまでだらだらと仲間内の人間関係やらグダグダと罵り合いやってんのがだるくてね。なかなか姿見せない怪異ってのがなんか確かに「幽霊海賊」ぽくはあるけど。そこは別に好きじゃないんで

ま、謎の正体なんかはじめから別に考えられてる筈もないし、期待するだけ無駄だったな……。脚本作ってる人そこまで考えてないと思うよ。
あるいはまあ、かなりしょぼい正体なんで意図的に隠す手法とったか。しかしこれは「異次元を覗く家」並みに正体表しにくそうな怪異ではあるけど。
正体隠して話進める手法は前作と何らかわってないんで前作好きからは評価されそうだなぁ。僕は別に前作好きじゃないからどうでもいいです。