Le Fantasque

書きかけメモ帳

映画「パラノーマル・アクティビティ」

普通に時間の無駄

パラノーマル・アクティビティ(字幕版)

パラノーマル・アクティビティ(字幕版)

  • 発売日: 2019/05/13
  • メディア: Prime Video

まあ、評価低い割に何でかフッテージ系とかPOV系の代表作みたいな紹介される事が多い気がする。謎ですね。
POV系その物がサメ映画以下のクソしかないからそういう評価になるんだろうか?全体的に評価低いから相対的におもしろいとかいう……。
POV系には前半どうでも良い日常風景で後半ようやく本題みたいな展開になるんすけど、これはその日常風景みたいなのが最後の20分まで続くと考えていい。
要するに其れまでは登場人物の女子大学生とその恋人の諍いシーン。カメラを回すなとか、止めないとかそんなんでずっと言い合ってるのね。まあ超常現象らしきことは起こってるんだけどどうにも、そこから何が導かれるのか?みたいな考察もあんまりないし。兎に角女の方がカメラ止めろ、相手を刺激するなとギャーギャー喚いてて
そっちの方が耳についてこの地味な超常現象とかどうでも良くなる。ていうか、この女が超能力持ちで、潜在的に彼氏嫌いだから力があふれ出てるんでは?みたいな感じもするし。
見ていて、え、もう別れたら?家を出ても意味ないとか言ってないでさ?バカなん?家出られない事情でもあんの?
本当にカメラ回してて撮ってる情景が退屈過ぎるんでどうやってもながら見になってしまうし。吹き替えだと良かったんだけどねぇ。字幕ってのが本当につらい。こんな退屈な映像を1時間も見続けないといけないとか普通に拷問。
ただまあ、最後の方になって女に痣がでた辺りからはまあ、普通にホラーのお約束っぽいシーンが出てきて
おまけに彼氏のやってることが完全に悪手だらけ(握り締めてた十字架を引っ剥がす。トランス状態の彼女を動かす)で
直前まで家でようとしてたのに急に大人しくなって、明らかに亡霊か悪霊の声と重なるような声出してたときには、「あっ……これ手遅れだな……」てなって案の定彼氏殺されて、「あーやっぱりそうなるよな」みたいな感じで納得は行くかな。
でもやっぱ開始1時間ぐらいがクソすぎて退屈なんで、やっぱり時間の無駄かなぁ。もうちょい短くできそうな気もするんだが。

日本映画の「カルト」はそれなりに面白かったことからすると、やはり外人のなじみのない日常風景なんぞ見せられても大して恐怖わかないんでしょうね。馴染みがないから「日常に入り込んでくる恐怖」みたいな感覚もわかないし。

映画「イットカムズアットナイト」

普通に面白くないで良いと思うんですが

イット・カムズ・アット・ナイト [DVD]

イット・カムズ・アット・ナイト [DVD]

  • 発売日: 2020/04/24
  • メディア: DVD

アマゾンレビューと自分の評価は一致しない事が多いんですが、こいつはまあつまらないで良いと思います。
で、あまりにも詰まらないもんで「考察」と言う名のよかった探しをせずにはいられない。
なんかのアンソロジーに収録されてる、恐怖怪奇小説の一遍みたいな感じでなかなかに意味不明だ。シャーリイ・ジャクスンかテメーはって言いたくなる。

個人的には、アメリカ人の衛生観念教育ビデオかなんかだと思うんですが……(小並感)。

ストーリー

謎の疫病から逃れて森の中の一軒家にすんでいる一家。感染していた祖父が森で燃やされた後、暫くして夜中に侵入者が現れる。捕まえられたその男は130キロ離れた廃屋から食料日用品を探しにここに来たという。侵入したのは廃屋だと思ってたからだと。
男は妻や子供と共にここに住まわせてくれと言う。自分達は羊と鶏を飼っているからそれを見返りにやると。
その言葉を信じて父親は車を走らせるが、途中銃を持った二人組の男におそわれる。辛うじて難を逃れるが(二人組は射殺された)、父親は男への不信感を露わにする。
130キロも車を走らせてるのに誰もいないじゃないか。居たのはその二人組だけだ。と
険悪な雰囲気になったが、妻子は本当にいたらしく、父親は無事家につれて帰ってくる。
そして、家畜も手に入り夫婦たちとの生活は良好なスタートを切ったかと思われたが……。


結末は家の一家の子供が病気に感染し、最後はテーブルを囲んで泣く父親と母親の二人で終わる。
死んだのか?殺したのか?まだ何も処分してないのか?諸々謎のまま終わる。

その病気とはなんぞや?みたいな説明もなし。
実際感染してたのは冒頭の祖父で痣のようなものができてるのは確認できるが、具体的な症状は不明なんで、どの位ヤバいのかがサッパリ分からない。そもそもどういう経路で感染するのかも不明。
空気感染?飛沫感染
ガスマスクしてるから空気感染なんだろうが、その割に外でも平気でガスマスク外したり割と行動謎。
あと居候の男が「自分達は感染してない!マスクをとれ」みたいなことを父親に要求するんですけど、いやねーだろ。死ぬかもしれない疫病なのにここでマスクとる?
と思ったのに普通に取る。
衛生観念ガバガバすぎん?アメリカ人の衛生観念ってこんなん?
これって衛生観念教育ビデオかなんか?
結局最後子供感染しちゃいましたけど、なにがいけなかったんでショーか?みたいな事やってみんなに考えさせるみたいな。
消毒してないのがまずいんじゃないですか?あと病原体の正体についての情報得る手段が全くないとか。特にラジオもメディアも何もない。GPSとかもない。そういや機能してないのか?電気は太陽光発電使えるみたいなんだが。
普通に考えたらこの一家の方が異様な気もするんだが。
その謎も特に明らかにならずに進んで行くし。

兎に角細部が不明で前提が謎だらけなんだからどんな解釈も成り立ちそうなクソみたいな話。シャーリイ・ジャクスンの小説読んだみたいないやな気分にさせてくれる

映画「死霊館 エンフィールド事件」

前作に比べるとごく普通のホラー

前回の雰囲気にあった「嫌さ」みたいなのがなくなってるような。
前回だと日本映画的な嫌さがあったからかなり特徴的だったけど、今回は普通の洋画ホラー。
お約束どおり、あんな事があってる家なのに引っ越さないし(まぁ、カネないから無理なんだろうけど)
悪霊シスターが出てくるから見ようと思ったのに出てくる箇所が前半部と最後に限定されているという。
話もまぁある程度予想つく流れですし。別にそれ自体は悪くはないんだけど。
まぁ普通だなぁ……

映画「カルト」

ドルオタ向け怪奇映画と思わせといて凝ってる的な

カルト

カルト

  • メディア: Prime Video

あびる優ってそんなグラドルポジションなんだっけ?よく知らんけど
なんか霊能力者のパタンとしては今野敏の「鬼龍」みたいな祓い師の出てくるものに近い。

鬼龍 (角川文庫)

鬼龍 (角川文庫)

  • 作者:今野 敏
  • 発売日: 2015/03/25
  • メディア: 文庫
グラビアアイドル・タレント系を起用したグラドルオタク向けの安いフッテージものと思わせておいて、一応ちゃんとした映画にはなってる。
画面の糞っぽさ安っぽさの割に、怪奇現象とかは割と気合入ってる感じなので見てて面白い。
特に画面の荒っぽさでCGの安っぽさをごまかしてるのがさすがという感じ。
 
ちなみに解決したとは言い難い終わり方なんスけど続編あるんですかね?いや続編とかやってたら当然微妙になるのはわかってるけど。
ちなみに監督は例の「貞子VS伽椰子」の人。その割に面白いね。
うーん、やっぱりまともに映画撮ると微妙になるのわかってるからドキュメンタリー風にしてるんだろうね。

映画「ターミネーター ニューフェイト」

期待しなければかなり面白い

ターミネーター:ニュー・フェイト (字幕版)

ターミネーター:ニュー・フェイト (字幕版)

  • 発売日: 2020/01/24
  • メディア: Prime Video

映画館で見たときは普通にできが良かったので、アマプラ有料レンタルに来たのを見るときについつい期待してみてしまったが、そうなるとどういうわけかあまり面白いと感じなかった。
そして期待値が下がった状態で見るとなんとも面白いんだよねこれ。
やっぱり、ニューフェイト見る前にジェニシス見ておくべきだね。そうするとすごい期待値下がるから。

映画「ハロウィン」

普通に面白い

ターミネーター2か?と思うけど基本面白いホラーだったね。
TNFでも結局、サラコナー役のリンダハミルトンが老骨に鞭打って出たところを見ると、割と影響与えてそう。

40年前の事件の殺人鬼に会いに精神病犯罪者の監獄を訪れるジャーナリストと言うサイコホラーみたいな出だしで始まる作品。
そのまんま過去の出来事が語られるのかと思ったら、そんなこともなく。
ところ変わってその事件の生き残りの女性は家を強化して、銃の訓練をしてさらに娘には12才になるまで戦闘教育を施していた。そのせいで現在娘とは疎遠になっているという。
T2か?
よく精神病院に入れられなかったな。まあ、事実事件起こした殺人鬼が存在して捕まってるからな。
そして殺人鬼は収監場所を移送途中に脱走(なんかこの辺担当の精神科医が関わってそうだが)。
冒頭のジャーナリストたちを殺して、例のマスクを被ると途上の連中を血祭りに上げながら40年前の事件の生き残りを殺すべく行動を開始する。
と言うのが大まかな話。
話としては問題無かったな。まあ、「サイコ2」みたいなどんでん返しはないけどな。単純ホラー?というか、怪人がどんどん人間殺してゆくだけのストーリーなんで、スリラー系によくある驚きの事実みたいなモンはない。


この殺人鬼怪力すぎひん?みたいなところはある。
ドアぶち破るより壁から侵入した方が早そうなんだが。

映画「犬鳴村」

ちょいちょい笑えるシーン入れてくるのは何なの?

犬鳴村〈小説版〉 (竹書房文庫)

犬鳴村〈小説版〉 (竹書房文庫)

まあ、これならわざわざ映画館で見る必要は無かったかなぁ。アマプラで十分なような。心霊スポットネタのホラー?だから安っぽいのは仕方ないのかね。
そんなに有名なら犬鳴村をネタに映像化してそうなんだけど、されてるかどうかはよくわからんかった。

あんまりにもポスターが印象的だったもんで。なんか見たくなってしまった。

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犬鳴村
ストーリーは、わかりやすく言うとビターエンドな「君の名は」。
滅んでしまった村の過去は変えられなかったが、運命通りにそのムラの生き残りをよその村に運べましたよと。
例えると「インスマウスの影」でラスト原爆投下される直前に未来から子孫がやってきてうまいこと生き残りを逃すことが出来て、インスマウスの一族は滅ばずに連綿と血をつないでいきましたみたいな。

村人が犬と交わってる云々とか脱出する際に交配相手の化け物の特徴の出た住人と出くわすあたりも確かに「インスマウス」だな。

感想

うーん。同監督の「稀人」よりはマシだろうけど。
評価しづらい。
多分、ネタ映画とか、海外によくあるクソ映画的な評価になると思うんですが。
何なんだろう。評価に困る。名作ではないかどうかも曖昧。多分他に評価出てくればそれ参考にいろいろ言えると思うけど。

映画は怖いと言えば怖い……かな。まぁ、幽霊が車にドン!て来るからな。流石にあれはビビった。
主人公の兄貴(悠真)ちょっと頭悪くない?みたいな。主人公(奏)はちゃんと働いてんのにコイツは彼女のYouTuberと心霊スポット巡りとかしょうもないことしてるし。
霊感ある妹に見てもらうにしても事情も何も説明せずに診ろ。だからな。
出てくる犬鳴村住人の幽霊?怪異?もなんか映像的にブレさせて幽霊感出してるけど、なんか首振り過ぎてブレたというか「テンション上がってきた」たみたいになっててなんともいい難い表現でしたね。怖いというよりむしろ笑う。

頭おかしくなった兄貴の彼女が鉄塔ダイブするシーンとかも妙にファンシーでしたね。SchoolDays
ていうか最後の兄貴の遺体にマヤとあの男の死体くっついてきたのって稲川淳二の怖い話かよって。
ネットの噂話の矛盾ありそうな記述そのまんま持ってきてるからこんなおかしな話になるのかな




現段階での謎

  • 母親の血筋を父親が知ってる理由
  • 知ってるのにわざわざ結婚した理由。自分の曾祖父あたりがなにしたか知ってるなら余計近づかないだろうに。
  • 知った上で結婚したのに今更卑しい血筋とか言い出す理由
  • 悠真の仲間の三馬鹿が殺された理由
  • 死んだ三馬鹿が奏の車に走って追いかけて、止めてわざわざ乗り込んだ理由(アッキーナにわざわざ再度鉄塔ダイブしてもらってまで車停めたのに、乗り込んだあとは普通に座席に座ってるだけ。笑うわこんなん)
  • 悠真の彼女アッキーナのおなかにいた子は何だったのか?
  • 山犬を食料にしてる連中の娘が犬とまぐわっていると吹聴させた理由
  • わざわざ数人程度の村人惨殺して村をダムの底に沈めた理由
  • 他人の遺体がくっ付いて着てるのに取り外しもせずに、雑にくっいた状態で兄の遺体検分させた理由
  • マヤがいきなり半獣人化した理由。犬云々は関係ないよなこの視点で。
  • マヤの恋人が獣人化したマヤ見ても特に驚かない理由。犬とまぐわったのがウソならそもそもそういう狼男の家系みたいな話になるのだが
  • 思わせぶりな童謡の意味と、実際の事件との関連性
  • 生き残りは奏の祖母しかいないはずだが、あの子供の母親は誰だったのか?
  • 童謡歌ってて歌詞の「犬が白けりゃ尾も白い」のところをやたら仰々しく恐ろしげに言ってた理由。いや面白くはないんですが笑うとこかこれ?


なんかマヤが犬とセックス!して生まれたのが奏の祖母。みたいに勘違いしてるやついるんだが、人間と犬じゃ子供できねーから。そんな事で犬と人間の子供が出来てたら今頃世の中犬耳っ子だらけだぜ。
大体マヤ自体が犬化してたところを見ると、あそこの一族自体が「魔女たちの眠り」みたいに異形の血族だったんじゃないのかなぁと考えるのが妥当な気がするが。
となるとあのベレー帽の男の言ってたことも若干怪しい気がする。
あと、父親と医者は、アッキーナが周りに水のない状況で溺死したという状況について、前に経験したことがあるかのようなことを言っているが、結局何があったのかについて言及はない。なんだったの?次は俺たちかもしれないなって思わせぶりなセリフ。
あと、最後トンネルの中で女が犬化しながらひたすらうなるだけで襲いかかってこないのはちょっとイラッとしたね。普通に襲いかかって主人公に銃で撃たれろよと思った。
海外ならそこで犬女が打たれてギャウン!って叫びながら後ろに吹っ飛んで、あとから似たように獣化した住人があとからあとから現れてそいつらを兄貴か主人公が銃でひたすらぶっ飛ばして行く終わりのないディフェンスしながら逃げてくシーンになるだろうに。最後はドラム缶に引火させて爆発させるとか、前方から救いのバイクが来て救出するでもいい