Le Fantasque

書きかけメモ帳

映画「ドニー・ダーコ」

アメリカ映画版世にも奇妙な物語

そもそも世奇物がアメリカのトワイライトゾーンのパクリでは……というのはなしな
何やら不思議な現象が起こったようだが、結局大した衝撃のオチもなく終わる感じ。
いやまぁ、どこらへんに人気になる要素があるのかがわからんっすね。
主人公は常にニヤニヤしててなんか、未来のことを知ってるのか知ってないのかさっぱりわからんし。
自然な解釈するなら、本来飛行機事故で死ぬはずだったのを助けて彼女ができる夢を見せて、それで満足して運命通りに死んでいったってところかな。
彼女を助けるためだけに自分が死んだとか言うんならバタフライエフェクト以下の出来になっちまうしなぁ。
うーん。話がワケワカランとは言われているのに評価高いのは雰囲気がいいからだろうか。
個人的には雰囲気がNHK海外ドラマの「素晴らしき日々」みたいでキッツ……ってなって微妙だった。

映画「サスペリアPART2」

日本での邦題をこれにした阿呆が今一体どんな顔して生きてるのかが気になるところ

サメ映画並みの最低最悪な邦題つけたバカタレはいまどんな顔してぬけぬけと生きてるんですかね。
未だにこの「サスペリア」とはなんの関係もない上に、サスペリアより前に作られたにもかかわらず「PART2」を関した邦題はそのまんまの状態というのが信じられない。キチガイか?配給会社アルバトロスか?
「刑事グラハム」すら「レッド・ドラゴン/レクター博士の沈黙」に改題されてるのに?

内容的には音楽の良い火サスって感じでした。
スリードモリモリてんこ盛り過ぎて確かに犯人は意外や意外な犯人でした。コメントで刑事が犯人とか言われてたからあえて考えないようにしてたのが悪かったのかな。
謎解きの流れはピアニストのおっさんが警察出し抜いて自分で犯人を突き止めるために色々捜査するとかいう、ほんとこれ昼にやってる湯けむりなんちゃら系のあれやん?みたいな。
新しげな要素もないし、カメラワークも古いんでなんというか…。

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redmi k20 proは持っているが、
やはり日本語対応してる奴が欲しくなった
もう少し待てばよけいな買い物せずに済んだのかなとも思うが
恐らくblackshark2が5万で打ってるの知ってれば恐らくk20proはカワナカッタトオモウンダガ

映画「ジョーカー」

(ひと)()(おに)()

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インターネットジョーカー大好きマンが口を酸っぱくして「『ジョーカー』のジョーカーと『ダークナイト』のジョーカーは別物!世界観的にも別物!」

と言ってたんで、別物としてみたらわりと楽しめましたね。まあ、そもそもPVとかの時点で「なんだこれ……」と言う感じではあったけど。

まあ、アレはどちらかというと「ショーシャンクの空に」みたいな印象を受けたなぁ。みたことないけど。

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要するに、話の内容とかより、風景とか80年代別の雰囲気楽しむ系の映画。と言う印象だったのだが、見てみると意外に面白い。
話はそのまんま、とある不幸な男がなんやかんやあって、悪のカリスマみたいな存在になってゆく様を描いた映画。まあ、本人がそうなろうとしてなったというか割と偶然とかあってこうなってしまったとも思える。
途中までは何となく予想可能だった主人公の行動だが、ラスト近くになると何とも理解し難いものになってゆく。

謎と言えば謎だった「なんでジョーカーに悪人が従うのか?」という点が有る意味分かったような感じ。

バットマンビギンズ」から始まるダークナイト三部作が、結局バットマンある程度知ってるかバットマンファンでないと楽しめない代物だったのと違って、恐らく知らなくてもある程度楽しめる。
まあ、バットマンとかよりちゃんと映画としての完成度が高い

ところで途中、ブルース・ウェインの父親とアーサーの母親の関係が「ルルージュ事件」過ぎて、随分古典的な小説から題材持ってくるんだなとも思いましたね。まあ、昔からあるネタではあるが…アレの息子もかなり可哀想な奴だったが。


以下はネタバレ

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映画「アリス・スウィート・アリス」

やっと見終わったけどやはり洋炉が出てくるだけってだけで見るには辛い作品だった

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隠れた名作ホラーとして紹介されてたから見てみたものの……
やはり古い映画だから殺人シーンがもろ「サイコ」みたいな古臭いシーンになってる上に、カメラワークも分かりづらくて見てて辛かったわ。
話も大して乗れるものじゃなかったしね。

犯人もなんか、それほど意外性がないと言うか。顔出た時「誰?」ってなってしまったし。なんか逆に途中まで誰かって推測がなされてないと意外性って顕現しないよね。誰も彼も犯人じみてるから推測の立てようがない。
そっから話がアリスやその家族全然関係なくなって犯人の動機やなんやらの描写にシフトしていくので、タイトルに偽りありなんちゃう?と思ってしまう。
結局アリスはなんの精神病だったのかも明確になってないし、あの底意地の悪いいたずら仕掛けてた理由も謎なら、最後のあのシーンも謎。
オーメン」あたりへのオマージュかな?

あえて見所探すとしたら、アパートの大家のハゲデブと、それに対してやたら嫌がらせなのか挑発じみた行動をとるアリスでしょうか。
いやもうこの大家がアリスと並んでるって絵面がヤバい。絶対この後無茶苦茶(以下略)な展開になるやろ、と思わせる謎の説得力がある。
アリスは大家に暴言吐いたり悪戯を仕掛けるあたり今風に言えばメスガキで、大家が理解らせおじさんと言ったところでしょうかね。
しかし、残念ながら大家のおじさんはアリスに大人の貫禄を分からせることもなく殺人鬼に殺されてしまう。
後残念ながらアリスが何かされそうになるシーンもないんで期待しないでな

映画「10クローバーフィールドレーン」

続編とは思えない「クローバーフィールド」の続編


タイトル的に何なん?
これ「クローバーフィールド/HAKAISHA」の続編?と思ってしまうが、ストーリーあらすじ見てもクローバーフィールドとは何も関係なさそうだし、そもそもPOVじゃないし、なんとなくそれっぽい名前つけた別作品だろうと思ってたら
まさかの続編だったらしい。
続編?続編というより外伝じゃないのか?スピンオフとかそういう系統の。
紛らわしいんだよ・・・・・・ただでさえパチモン臭いタイトルが多い映画界でこれを関連作品と判断するのは難しい。
うんまぁ、人気作品のパチもんならともかく「クローバーフィールド」のパチもんは出ないんじゃないかなぁとは思うけど。

ジャンル的にも割と謎。
クローバーフィールド」はパニック映画で、それをPOV形式でやってるってだけであんま面白くはない代物。
今回も軍とか閣僚とかじゃなくて巻き込まれる一般人視点のしかも割と騒動の中心地からは離れている場所での騒動を描いたものとすると割と似ていると言えるかもしれないが。

それにしてもこれはクローバーフィールド見たことある人向けなのかそうでないのか判断に苦しむな。
大半が、シェルター内で起こる不和と疑惑で構成されているので、「クローバーフィールド」みたいに怪獣出てくるのを期待しているとがっかりするし、そもそもシェルター内の人間模様も割と退屈ではある。まあ、「クローバーフィールド」も前半ほぼしょうもない人間関係紹介みたいなのばっかで、後半になっても怪獣の姿はさっぱり見えてこなくて相変わらず人間模様の何やかやが繰り広げられるつまらない代物ではあったが。
単なる「ドライブ中に事故に遭い、シェルターに連れてこられた主人公。外は汚染されていると主張するシェルターの持ち主。シェルターに飛び込んできたと主張する男。出してくれと懇願する主人公だが、アメリカは攻撃を受けて外に出ると汚染されて死ぬと主張するシェルターの持ち主はそれを聞き入れない。」みたいなサスペンスホラー系統のものとして出したらまぁいいかもしれんけど。これだとシェルターの持ち主が「アメリカが攻撃受けたと思いこんでシェルターに閉じこもる精神異常者」になるがな。実際前半そういう行動が多かったけど、豚の謎の死骸や、顔の爛れた女性が現れて持ち主の言うことが正しいことがわかってくるんで、割とすぐに。別の解釈の仕様はあるけど、大方外に出るのは危険ということになる。
クローバーフィールド」みたいに怪獣出てくるやつの続編って知ってると、何バカなことやってんのこの主人公・・・みたいな気がして前半特に苦痛。持ち主がそこまで危険な雰囲気出してないし、主人公が喧嘩別れで家飛び出したヒステリックな女性ってことになると尚更萎える。

面白くなってくるのは後半、シェルター生活になれたところに空気清浄機が故障して、主人公が修理に行った後から。空気清浄機のあった部屋の内部に血のついたピアスがあり、明かり取りの窓の端にはHELPの文字が内側から刻まれていた。

やはりどうもシェルターの主は殺人犯のようなので脱出するためにガスマスクと防護スーツを作る男と主人公。まあ、この辺からだんだん緊張感出てきますね

映画「来る」

仄暗い水の底から」と「帝都物語」混ぜたような感じ

来る Blu-ray豪華版

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いやなんていうか、途中まではなんか面白かったんだけど……
結局ぼぎわんの正体とかは何だったの?みたいなのはあるな。
確かにあの手の子殺しの伝承というか習慣は特定の地方じゃなくて全国になんぼでもあるからなぁ。それが怪異の正体だとすると、どこどこの地域の何が原因とか言うのはあまり関係がなくなる。
だってどこにだって起きることになるから。まあ、「残穢」の怪異の原因と同じですわな。「そんなん言ってたらそこら中怪異だらけになってしまう」という。だからいくらでも名前があるという。

なんか途中までは確かに「日本最高のホラー映画や!」みたいに感じてたんだが、お祓い始めたあたりでなんか萎えてしまった。原因は謎です。

ストーリー

「ち……が……ちが…つり…」
夏の日、森の中で女の子が一緒に遊んでいた男の子に語りかける。
自分はもうすぐ連れて行かれる。お山に呼ばれてしまったから。
「あんたもそのうち呼ばれるで。
あんた、嘘つきやから」。
現在、
大人になった男は夜部屋の中でなにかに怯えるように荒い息をしている。廊下からリビングへは水の入った器。そこへ電話がかかってきて、慌てた男は電話を取り落とす。相手の女は冷静に「準備はできましたか?」と聞いてくる。男・田原秀樹が最後の鏡を割り終え、準備ができたと言うと女は、
「ではドアを開けてください。迎え入れましょう、あれを」と言う
「でも……あの……来ちゃったら……そしたら……」
「大丈夫。そこから先は私の仕事です」
謎めいた映像とロック音楽じみたOPが始まる。

話は秀樹と香奈が結婚する前へ戻る。
秀樹は婚約者の香奈を連れて、秀樹の祖父の法事のため実家へ。
そこの酒の席で、「悪さをすると”ぼぎわん”に連れて行かれるぞ」と子どもたちをたしなめているのを聞く。他にも「がんこ」「がこぜ」という名で呼ばれていたらしい。
法事が終わり、いつの間にか眠っていた秀樹は「ちが…つり…」という声で目を覚ます。しかし、見渡すと誰もおらずに、そばには過去の少年漫画雑誌(幽遊白書の載っていた頃の少年ジャンプ)。
その子供の頃の記憶の中では、玄関に現れた何者かが「ヒデキさん」「ち…が…つ…り…」とつぶやいていた。
木村カエラの「Butterfly」が流れ、二人の結婚式のシーンへ。あまりに仰々しくテンプレ通りで白々しい結婚式。それを裏付けるかのような招待客の中から秀樹の悪評が流れる。かつて秀樹と付き合っていた女達には香奈の母親のこさえていた借金を帳消しにするため秀樹が金を貸したことなどが囁かれる。
酔いつぶれた秀樹はまた過去の少女の夢を見る「あんたも呼ばれるで…だって…あんた…」
しばらくして子供が出来たことを知らされた秀樹は喜びイクメンパパのブログを付け始める。
会社でも「トゥットゥルー」と言いながら育児雑誌を取り出したり、両親学級に通ったりと余念がない。
そして新居でホームパーティーを開く。マンションの購入資金の頭金がいくらかを知っている同僚の美咲の発言に場が凍りつくが、色々相談していたからだと秀樹はその場を取り繕い、後輩の高梨にも調子を合わせさせる。
その間も風でワイングラスが倒れる、コルクボードに貼ってある異様な数のお守り(秀樹の実家から送ってきたもの)、そして玄関で引きちぎられているお守り等、不穏な要素が出てくるが、ブログには「最高の仲間と最高の家」と言う記事を書いて、幸せ絶頂状態の秀樹。まさに恐怖に叩き落される準備は万端と言った有様。

そして、仕事中職場で自分のブログを見ていた秀樹のところに「チサさんのことで」と客が訪ねてくる。アポの約束はないはずだが?それになぜチサ?と不思議に思いながら、玄関へ降りてゆくが案の定誰も居ない。そこへ伝言した高梨が現れたので、訪ねてきたのはどんな人だったか聞いてみるが、「女の人」という以外はどういうわけか記憶が抜け落ちている。秀樹に肩を叩かれた高梨が急に痛みを訴え出し、背中から血を流し倒れる。一旦は何事もなく復帰した高梨だったが、結局入院することになる。

秀樹には子供が生まれ知沙と名付けられる。

2年後、知沙は2歳になり相変わらずブログも好調だが、台所の食器は散らかり片付けられていない。その上妻は部屋に閉じこもっている。
ある時知沙から「来た」と言われる。
そして数日後、部屋に帰ると玄関から廊下に引きちぎられたお守りが散乱していた。慌てて部屋の中に入ると中は荒らされ香奈が娘とともに泣いていた。「来たのか?」と聞く秀樹。電話がなり、「ヒデキさん?」と問いかけられる。
耐えられなくなった秀樹は民俗学者の津田大吾に助けを求める。そして紹介されたのが彼の知り合いのライター野崎とその知人のキャバ嬢真琴だった。
霊能力は本物だと断言する野崎に従って真琴のアドバイスを受ける秀樹だが「奥さんと子供に優しくしろ、そうすればあれはこなくなる」と言われて激怒。家に戻る。
家に帰ると真琴と野崎が家に来ていて、知沙の面倒を見ていた。そしてその最中にあれが現れポルターガイスト現象が起きて部屋の中はめちゃくちゃになり真琴の力でなんとか追い返すが、直後に真琴の姉から電話がかかってくる。
真琴の姉からとある霊媒師おばさんを紹介されるが、あまりの怪しさに難色を示す田原。「じゃあ辞めます?」と言われて結局、中華屋でその怪しげな霊能力者と会う。
相談中に「来ます」と言う霊能力者。「え、ここに?」
「喋らなければ大丈夫」と言われてイヤホンで電話に出る田原。最初知沙の声に安心して声を出そうとする田原だが止められる。そのままにしていると声は、香奈、死んだ祖母と切り替わっていく。そして、今度は田原の声で「一人産んだぐらいで……」と今まで聞いたことのない台詞が飛び出してくる。
「あんなひどい母親に」という声に反応してつい「そんなこと言ってない!」声を出してしまう。「喋らないで!」と霊能力者おばさんは叫ぶが、時既に遅く、右腕を噛みちぎられてしまう。「ご家族が…」というつぶやきに家族が危ないと判断した野崎に促されて、田原は中華屋を飛び出し家に電話をかけ家から出るように言う。
田原秀樹もタクシーで家に向かっている途中、非通知から電話が入る。「真琴の姉です」「会えばご家族も危ない目に。"あれ"はあなたを追いかけているから」「このまま家に帰ってください」「私が対処します」と言われ、自分一人でマンションに戻る。
そして電話の指示で、水を張った皿や丼を廊下に置き、刃物はすべて布に包んで仕舞い、鏡を全て割る。
そして冒頭とほぼ同じだが玄関は開けてある。
「全て終わりました、あなたの言ったとおりに」
「ご苦労さまです。アレを迎え入れます。これから先は私の仕事です」
子供の頃の体験を話している最中、家の電話が鳴る。「真琴の姉」は「"あれ"です」といい、出るなと言う。しかし、香奈かもしれないと取ろうとする秀樹の耳に聞こえてきた家の電話の声は、「田原さん聞こえていますか?取らなくていいので聞いてください。真琴の姉です。」。
家の電話の真琴の姉の声は、今すぐそこをでろ。今までのはあなたを騙すための「あれ」の罠だという。もし出るのが難しいなら、鏡かナイフを持っていろという。あの手のものは何より刃物と鏡を嫌うから。「聞こえていますね、田原さん。今すぐ動いてください」
携帯電話から聞こえる真琴の姉の声は、「答えないでください」家電話の声こそ「あれ」だという。
「動かないで」
「今すぐ動いてください」
どちらに従うか迷っているうちに、携帯電話側の声にノイズが入り、家電話の声が途切れる。
「呼ばれてしもたら、逃げられへん。絶対に」
そして玄関にあれが来る。


日本のホラーにしては十分面白い気がしますね。
仄暗い水の底から」と「帝都物語」混ぜたような感じで。
心理方面の嫌な何か?が怪異の原因だったりするし。それを表す怪異自体も割とまともな作りしてますね。
なんていうか、特撮系の特殊効果をホラー映画で付加すると途端に絵面が安っぽくなりがちですけど、これは結構いい。

テーマとしては「親の犠牲になる子供」だろうか。
生まれてくるはずだったのに生まれなかった子供。
親の虚栄心を満たすためだけに利用される子供。
親に殺される子供。
親に人生を狂わされた子供。

そんな子どもたちの怨念が"ぼぎわん"なのではないだろうか。という感じで、原作にあったような特定地域の風習と言うより日本全国を対象としているのでなんとも規模がでかい。日本全土の霊能力者を集めて祓おうとするのもある意味当然と言えるかもしれない。