Le Fantasque

書きかけメモ帳

映画「アトラクション 制圧」

原題がどういう意味でこんな訳の分からんタイトルになったのか気になる……

内容は、やたら気分屋の女が地球に不時着した宇宙人と恋に落ちるとか言う「ロズウェル」みたいなクソ話。
何でこんなクソみたいな話にここまで凄いCG使えるのか不思議である。
もうね、冒頭の謎な監視衛星じみた宇宙船が落ちてくるところとかは最高なんですが。ええ、こういう現実の町並みに宇宙船みたいな非現実的なものが不時着して町並み破壊されてくのを見るのが好きなんです。
その後のストーリーがなぁ。

主人公の女が彼氏とちちくりあってたお陰で、屋上にいた主人公の友人(女)は大怪球の墜落に巻き込まれて死亡。ちなみに主人公が、彼氏とセックスしようとしてたのはその友人の部屋。
主人公の父親(軍人)が墜落した現場に向かうと、パワードスーツを着た宇宙人が現れテレパシーで「宇宙船の修理が済んだらすぐに出て行く」と告げる(と父親は言っている)。
その言葉を信じて、軍は宇宙船の周りにフェンス張る。が主人公は友人が死んだのを宇宙人のせいにして、「この国は私たちのモノだ!宇宙人に侵略されてたまるか!」とクラス内で演説かまし、彼氏の悪い友人と共にフェンスの内側へ。
彼氏とセックスしようとした部屋(死んだ友人の部屋)へ行き、そこで友人からの留守電聴いてやっと自分が屋上にいれば死なずにすんだのにと気づく。やっとか
危うく落ち掛けた所をパワードスーツの宇宙人に助けられるが、駆けつけた彼氏たちはパワードスーツを鉄パイプで殴りつけ、地上十数階から落下させる。その後主人公たちはパワードスーツを回収して逃亡。中身は怪我したまんま放置させられる。
なんやかんやあって中身(宇宙人なのにどう見ても普通の人間)を助けることにした主人公。病院に侵入してゾーンから回収した宇宙人の治療を行う。
宇宙人が完全に人間型の時点で気づいたと思うが、、、主人公は案の定この宇宙人を好きになる。
宇宙人の頼みに応じて軍の施設に回収された水集め装置を回収に行く。責任者が父親だったので(というより割といい地位にいるらしい)「妊娠した」と嘘を付いて会議中の父親との面会を取り付ける。あげく抱きついた時にカードキーを奪って宇宙人に渡す。宇宙人はたまたま部屋にあったモニターに都合よく捜し物が映っていたのを見て、防護服で顔を隠して手際よく回収。
が、カードキーの持ち主で無いことに気づかれ警報ボタンを押される。
が何食わぬ顔で防護服を脱ぎ捨て、車に乗って主人公共々堂々と施設から脱出。手際いいな。
しかし監視カメラにカードキーをもっていた姿が映っていたせいで追っ手がかかる。
祖母の手助けで難を逃れた主人公は宇宙船へ向かうが、宇宙人と別れたところで彼氏からの電話。出ると案の定別れ話。主人公が宇宙人の方が好きだと答えると物陰から彼氏が現れ宇宙人をフルボッコに。が主人公が襲われそうになったことから一転攻勢。が、主人公の持っていた(父親の金庫から盗み出した)銃が奪われそれが暴発。彼氏のお仲間死ぬ。
結局フェンス内巡回中の軍に回収され、主人公は全部父親が悪いと断定して責め立てる。一方彼氏は民衆を扇動してフェンスを破らせる。
主人公は自分のこめかみに銃を突きつけて車を奪って宇宙船に向かうが、そこへパワードスーツで武装した元彼が乱入。なんやかんやの戦闘があって元彼は主人公を撃とうとするが宇宙人が庇う。
が銃弾はあっさり突き抜けて主人公は瀕死。駆けつけた父親が宇宙船からのパワードスーツの使者に連れられて宇宙船内部へ。治療装置で娘は助かる。
が宇宙人は死んでしまったらしくそのまま。
そして宇宙船は再び空へ帰るのだった。
主人公のしょうもないモノローグで閉め。


まあなんやろ。ロシア版「地球の静止する日」かな。ソラリスはどうしたんねん。
「ストーカー」とか再映画化しないのか?

映画のメッセージとしては「ロシアはこんなに自由な国に変わったよ」っていうプロパガンダですかねぇ。
フェンス立てられて不満の募った民衆が警備している武装化警察官に詰め寄るが、警察官は特に何もしない。ロシアの警察こんなに優しくねーだろ。なんか罵った時点で警棒で殴ってくるぞ奴ら。

パニックものかなんかみたいなパッケージしてますけど、中身は頭の軽い恋愛ドラマですからもうちょい恋愛ドラマ風にしても良かったのでは?とも思う。
後どっちにしろこの邦題は無いわ~。原題の表現の仕方が良かっただけに残念ではある